一昨日のこちらのブログに、コメントをいただきました☆
こういったところに興味・関心があるということは、
きっとお子さんを見るその「目」も、長期の視点で物事を見ることができる方なんだろうなぁ、と感じました^^
話は戻って、昨今のテストでは「二極化が特に進んでいる」と感じているのですが、
「なぜ二極化が生まれてしまっているのか」というところですよね。
僕自身は、大きく3つ要因があるように感じています。
①コロナ禍で学べる環境が奪われたこと
②英語が教科書改訂で難化したこと
③(愛知県尾張地区において)定員割れが増えてきたこと
まず、①にあるようなコロナの影響は大きいだろうな、と感じています。
コロナ禍は子どももそうですが、多くの大人にとってもすごく変化を強いられた期間だったと思います。
生活リズムも変わり、リモートワークもあり、そもそも仕事の状況・環境も変わったりと、
今まで通りに行かなくなったご家庭も多いと思います。
そうすると、それは子どもの生活リズムにも影響しますし、もっと言えば「習い事」にも影響があったと思います。
親の仕事の都合で時間が合わず、習い事に通えなくなってしまった。
その習い事が「オンライン」に対応できることとそうでないこともあるはず。
学習塾でみても、オンラインの環境を即スタートできたところとそうでないところも如実に出たはず。
で、たとえば学習塾でオンラインの環境が整わず、家族もコロナにかかってしまい、
次第に子どもも学校に行かないもんだから塾へのモチベーションも下がり、そのまま辞めるケースもあったり。
加えて、自粛要請も出たりすると、その勢いはさらに増していきますよね。
こんな感じで、学びの環境が次第に減る家庭と、そうでない家庭に差が生まれてきたのでは?と感じています。
また「②英語の教科書改訂」も大きな要因かと思います。
英語の小学校の教科になり、高学年から学ぶようになりましたよね。
なんですけど、実際って理屈は特に説明されることもなくて、
「小学校で単語とか文法やってきたよね?」
という前提で中学に送り込まれ、「できる前提」のテストや教科書内容が進んでいきます。
が、現実は全く「できる状態」になってなっていなくて。
できるようになっているのは、運良く小学生の頃から学習塾などで英語を教科として学んできた子だけで、
学校で周りの子と同じように学んできた子にとっては「なんじゃこりゃ」状態なんですよね。
なので改訂前と比べると、「全然できない子」がものすごく増え、1年生1学期のテストなのに、
平均点が「45点」なんてことになっていたり。
でも、そこから追いつくのってなかなか簡単にはいかなくて。
そもそも、英語以前に「国語」「日本語」が怪しい子も多く、指導もこれまで通りにいかないことが非常に増えました。
そして「③(愛知県尾張地区において)定員割れが増えてきたこと」も学力低下や二極化に拍車をかけているように感じています。
自塾のある愛知県江南市では、自転車で通学可能な距離にある高校の半数が「定員割れ」の状況となっており、
「そんなに頑張らなくても、最悪進学できる高校はある」
という状況になっています。
実際、どこまで各ご家庭がそういった意識なのかまではヒアリングしていませんが、
塾や学校の先生との面談の際に、そういった話は少なからず耳にすることとなります。
なので、「できなくても大丈夫な環境」が生まれてしまい、
元々、頑張る子はそのまま頑張り続け、
元々、そんなに勉強してこなかった子はフェードアウトしやすかったり。
自塾のあるエリアでは、そんな状況だったりします。
全国的に見ても、似たような地域はきっとたくさんあると思います。
その中で、塾の意義とは、塾の価値とは一体なんなのか。
そこをすごく考えさせられます。
自塾は、勉強の目的の1つを
「生徒のセルフ・エスティーム(自尊心)を高めること」
と定義しています。
点数の変化だけでなく、もっと「小さな変化」も大切にする塾であり続けたいと思っています。
・今日も学校に行けたこと
・自分から挨拶できるようになったこと
・先生の目を見て話を聞けるようになったこと
・塾に来る日数が増えたこと
・質問の仕方が上手になったこと
・自分から質問できるようになったこと
・宿題を以前より提出できるようになったこと
・学習計画を自分で立てられるようになったこと
探せば、その「種」は日常にたくさん転がっていて。
通えば通うほど、もっと自分のことが好きになれる塾。
それが学びカレッジです♪